幸せのおすそわけ




久しぶりに結婚式へのお呼ばれ。


 


新しい出会いを期待して着るものを新調するほどの意気込みはないものの、「何着ていこうかな?」という思いは、懐とは裏腹にちょっぴりワクワクさせるものがある。


 
クローゼットを覗き込んで、しばらく袖を通していない洋服たちを引っ張り出しては鏡の前でひとりファッションショー。「これって、どう見ても時代遅れのスタイルでしょう!」「これも、何か違うのよね~。」ととっかえひっかえ着替える内に、やっと決まったのは結局シンプルなスタイル。玉虫色のパンツに白いブラウス、そして細身の黒のジャケット。こんなシンプルなスタイルだからこそ、頭にはカクテルハット。黒のベルベットベースに玉虫ブルーの羽をあしらい、靴と同色のパープルのリボンと羽、そしてスパンコールで華やかさを演出。


 


 


 


一方、同席する母はグレーのシャンタンのツーピース。中に淡いグリーンのブラウスを着て、棒帯を蝶結びにして襟元にのぞかせたスタイル。カクテルハットは大げさで恥ずかしいと言う母にはブリムを短くしたクロッシェ。ツーピースとほぼ同色のシャンタンに淡いグリーンのラメニットのリボンを巻いてシックな装いに。


 




女性は室内でも基本的に帽子を脱がなくてもマナー違反にならないから、結婚式などで帽子は華やかアイテムとして大活躍。まだまだ帽子を被って結婚式などに出席する日本人は少ないから、注目度も高いしね。


 


それにね、“幸せのおすそわけ”を入れて持ち帰るための入れ物としても帽子は大活躍するのですよ、ここだけの話(*^^*)