デニム工場見学ツアーレポート/サステナブルファッションってなぁに?(4/8)
次の見学先は織布(布を織る)工場です。
⭐︎篠原テキスタイル(株)さん
工場入り口にあるショールームで先ずは綿花から糸を手つむぎする作業を体験。
親指と人差し指の指先に感覚を集中し、ワタを縒(よ)りながら引っ張っていく。
気持ちが途切れるとぷつぷつと切れてしまうから、心穏やかであることが必然です。
今回のツアーに学校の先生も参加されていて、
『子供たちにさせたら教室が静かに落ち着くかも?』なんて、
冗談も飛び出したりして、場が一気に和みます。
いや、きっとこれは、冗談どころか、
子供たちにとってとても大切な時間になることでしょう!
手作り体験の醍醐味!!
ショールームにはたくさんのサンプルが置かれていて、
デニムというだけでもこんなにもたくさんの種類があり、
また新しい生地が開発され生産されていく事に、改めて驚きます。
木材パルプから作られるテンセルを使ったデニムにも特化していて、
時間が許せば、一枚一枚触って質感や触感を確かめたかったなぁ~。
工場内に移動すると、大きく響き渡る織機の合唱にビックリしますが、
乱れる事のないリズムは心地よくもあるから不思議。
織機に糸をセットする時や織り上がった生地を検品する人力の作業など、
目が眩むような労力。職人魂のなせる業。
やはり、人の手、人の目です!
効率を考えて作られた最新式の織機があるかと思えば、
旧式の織機も大事に使われている。
旧式織機でしか織る事の出来ない赤耳と呼ばれるセルビッチは、
マニアには絶大な人気のデニム。
手間をかける事で、安価なデニムとの差別化は命題ですね。
小ロットに対応できる体制が強みだと言うだけあって、時代を読んだ製品作りと、
反毛(はんもう/生地のハギレや糸くず、古着などをくずして綿に戻したもの)から生まれる小物たちや、
他業種とのコラボなどの活動もセンス抜群。
綿花の種も頂いたので、帰って蒔いてみようと思います!
旅はつづく
次回は、素敵なロケーションの宿の話。
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