自分の直感をもっと信じなさい。


「自分の直感をもっと信じなさい。」

新年にある方が届けてくれた私へのメッセージ。

「今まで直感を信じた事でうまくいった事は何ですか?」

その方は畳み掛けるように私に尋ね、そして促した。

「その体験をもう一度体いっぱいに感じて、

自分のものにしなさい」・・・と。

 

床は、埃だらけの物置状態になっていた今の家。

住めるようにするために、出来る事は自分でしようと、

荷物の整理をして、掃除をして、ペンキを塗ったり

棚を作ったりして過ごしていた頃がある。


生前、祖母が油絵を描くアトリエに使っていた

部屋の壁面には、家の中のはずなのに、

「とっくり蜂」の巣らしき泥の壷がこびりついた

造り付けの棚があった。


ぎっしり詰まった本をどけて、

すぐに泥と埃で真っ黒になる濡れ雑巾を

何回何回もすすぎながら、

上から順番にていねいに拭いていく。

一番下の棚板も拭き終わり、

ちょっとした疲労感と満足感と伴に

あとずさりをして棚を正面から眺めてみる。


なんと!

その時見えたのは、

その棚に

色とりどりの帽子がずらりと並んで輝いている光景。

 

良く、「何で帽子を始めたの?」って聞かれるけれど、

実はこの光景があまりにも鮮明だったから。

それは多分直感。そして私はそれを信じた。


棚

 



今この棚には、帽子創りのための布やリボン

ボタンなどの心ときめく材料が、

箱に入ってお行儀良く出番を待っている。


あの時の自分の直感を信じてよかった。

そしてこれからも!