キウィが飛んだ!

小さなキウィキュウイのクロッシェがプリントされた生地を見つけた。むっくりとした体に小さな丸い頭からツンと尖ったくちばしが伸びたイラストが、なんともいえず愛らしくて思わず購入。早速、母のバードウォッチング用夏の帽子を作ることにした。


陽射しをちょっと除けられるカジュアルな帽子、そして鳥たちを驚かすことなく自然に溶け込める色とくれば、やっぱりお決まりのアースカラーのクロッシェだろう。


でも、何かエッセンスが欲しかった。


そんなエッセンスにキウィが一役かってくれたのである。

フルーツのキウィの名が鳥のキウィに似ていることから付けられたように、本来なら茶色い鳥なのだけれど、私はグリーンやブルーの刺繍糸でそのキウィにサテンステッチを施した。ブリム(つば)の裾にはミシンで植物の葉模様をぐるりとステッチした。

薄い生地なのでとっても慎重にミシンをかけて、仕上げにスエードの細いリボンを巻いてリボン結びにしたら完成である。

この写真を撮影した日は、抜けるように青い空が広がっていた。キウィの住むニュージーランドとまではいかないけれど、春の陽差しにのどかな気分いっぱいの午後。

その時、なんと、帽子が浮かび上がったのだ!

無翼鳥と別名を持つキウィにはその名の通り羽が無いはず。もちろん飛べないはずだ!でも、きっと、刺繍で色とりどりにおしゃれしたキウィが飛んでみたくなったのかも!?小さなプリントのキウィたちの想いが、帽子を翼に替えて、ほんのちょっとだけだったけれど、羽ばたいたのだろう。

なんだか、私まで嬉しくなった(^^)

しかしである。この帽子がキウィの力で時々飛ぶとすると問題である。こうなったら、あご紐代わりにゴムでもつけますか?いやいや、それじゃあ幼稚園児みたいで、いくらなんでも母が嫌がるだろうな。

という訳で、「ちょっと飛んでもちゃんと戻っておいでね、キウィ君」(^^)/

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かとうひろみ
かとうひろみ
北鎌倉とスナフキンが大好きな帽子屋です。