天使の羽をかぶった歌姫


ざっくりした生成りの麻生地に、キャンパスに絵を描くように「天使の羽」を刺繍してみた。型紙の位置決めだけして、何処に絵が来るのか輪郭だけあたり天使の羽帽子を付けて、後は気の向くままザクザクとチェーンステッチ。


蓮の花のようなソフトなピンクと青磁色の羽が、丸みを帯びた羽先を広げて、今にも飛びあがりそうな雰囲気。それも、柔らかくふわ~っとね(^^)


羽を刺繍しながら、そして、羽を付けた1枚の布が、プックリとした丸みを帯びてハンチングの形になっていく時、私はこの手でちいさな天使を作っているような気がしていた。そして、出来上がったらこの天使を被って、幸せを呼び寄せよう!なんて思ったりもして・・・。

ところが、このハンチングは私の頭をすり抜けて、もっとピッタリの落ち着く場所を見つけたのである。それはね、存在自体がミューズのような、柔らかな華やかさと明るさを身にまとった新進気鋭の歌姫。

あまりにも歌姫にお似合いな天使の羽つき帽子、これから活躍していく歌姫を守り、羽ばたく力に羽を貸すような存在になってくれたらいいなぁ・・・なんて、もらわれるべき所にもらわれて行ったんだなぁ、と妙に納得してしまった私。嬉しかったなぁ(*^o^*)

そして、私は思うのです。

私の創っ帽子を被ったら、幸せになれるような帽子を作りたいなぁ、と。私は自分の創る帽子に、天使の息吹を込めようって(^^)

そんなこと思ってる私が一番幸せモノですね!おこがましくも(^^;)