公開イメージトレーニング

竹本亜紀さんDM

オーガンジー・羽・リボン・ボタン・バックル・・・etc

 

形が出来上がった帽子に何をどんな風に飾るのか、

トリミングによって雰囲気は全く違うものになる。アスコ

ット競馬場で貴婦人が被るカクテルハットにもなれば、

みやげ物屋で売っているチープな被り物になる可能性

もある。ゴテゴテ飾り立てれば良い訳ではないし、シン

プルすぎて寂しくてもつまらない。私にとって最も楽し

い作業でもある代わりに、一番創り手の個性が表に出

るところなので気合もはいる。

 

今回の二人展に出展する帽子たちは、お相手である

ガラス作家竹本亜紀さんの作品に色濃くインスパイア

されたものになるだろう。

 

富山在住の竹本亜紀さんが創るガラスは、クレーやカ

ンディンスキーを想い起こさせる色彩豊かで絵画的な

作品だ。とにかく色の使い方が明るく楽しげで、物語を

感じさせるその作品に私は一目惚れ。

(写真は彼女の個展DMより)

 

竹本亜紀さんDM2








実はこの2人展のお話をギャラリーから頂いたとき、

お相手を自分で選んでもいいとの事だった。そんな中

あるクラフト展に出展していた竹本亜紀さんの作品を

見て、「2人展のお相手はこの人だ!」と直感。と同時

に、帽子のイメージが頭いっぱいに広がったのだ。

 

その後、ギャラリストさんに交渉して頂いて2人展のお

相手にと決まるのだが、彼女若いのに東京ミッドタウン

のガレリアにコレクションされている程の実力の持ち主

であった!私の「お目が高い」のは自慢できるとしても

2人展として恥ずかしくない作品を私は創れるのか?

 

しかし私には、最初に浮かんだイメージがしっかりと頭

の中に残っている。それは、誰が見ても分かるように

絵に描けと言われても出来るようなものではないけれ

ど、あえて言葉にするのなら「光」のようなもの。そして

目的の場所にたどり着いた時の「満足感」のような感

覚も。だから、具体的に落とし込むことに迷ったとして

も、その模索を余裕を持って楽しむことが出来る。

 

会期まであと10日・・・。

いや未だ時間はたっぷりある!!!

イメージを形にする作業を、じっくり味わうとしよう!

 

・・・

さてこの公開イメージトレーニングの成果は如何に?

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