たどり着いた先で・・・

「ここは、来る意味と必要がある人だけにしかたどり着

けない場所」と言ってその人は微笑んだ。先月の帽子

小屋に迷い込んだお客さん。

辛いことがあり気分を変えたくて家を出たものの、行く

宛を見失ってうろうろしていたら、この帽子小屋にたど

り着いたのだそう。いつもなら気にも留めない道なの

にふと奥に入ってみたくなり、その先に見えた小さなロ

グハウスが妙に気になって思い切ってドアを押したと

いう。

その方は飾られたカクテルハットに目をやるうちに、小

さな頃に野の花を摘んで髪飾りを創って遊んだ話や、

かつて妖精のようなお人形を創っていたという話をし

始めた。そしてちょっぴり身の上話も・・・。

現実は何一つ変わらない。でも、気持ちが切り替わっ

たら世界の見え方は変わってくる。その方の帰りしな

のすっきりとした笑顔を見てそう思う。

そう・・・、月に３日間だけしか開いていない帽子小屋

は、すごくわかりやすい場所にあるにもかかわらず、

知らなかったら目に留まる事さえ難しい。だけれど、

「ここに来る意味と必要がある人にはたどり着ける」と

いうのなら、私は安心してまだ見ぬその方をお待ちす

ることが出来るのです。嬉しいお言葉をありがとう！

さあ、今月の帽子小屋にはどんな方が訪ねて来てくれ

るのかしら・・？

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☆今月の帽子小屋：２月１８（木）・１９（金）・２０（土）

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2010年1月3日

2010年3月6日