カクテルハットの中に入っているものは何ですか?
「カクテルハットの中に入っているものは何ですか?」
という質問をよく受けます。
バクラムという特殊な芯地で作ったバクラムシェイプ、
写真手前に見える白い丸いものがそれです。
木型やチップ(木型に代わる型)に型入れをして作ります。
今回はこのバクラムシェイプの作り方をご披露します。
手前に見えるのがオリジナルのチップ、
奥に見えるのがバクラムです。
バクラムは、水で濡らすと自由に形を作ることが出来る目の粗い特殊な芯地です。
木型はなかなか手に入りにくく、ましてや特殊な形を作りたい場合は、まずチップを作ります。
バクラムを何枚も重ねて整形し、乱刺しや寒冷紗貼りなどのいくつかの工程を経て表面を平らにしたものを樹脂で固めて作ります。
これで帽子やカクテルハットのベースの形が決まります。
いよいよバクラムシェイプ作りに入ります。
荒断ちしたバクラムを湿らせてチップに被せ留めていきます。
形が出来たら乾燥させます。
乾燥したらチップからバクラムを外します。
形をキープするためにエッジ部分にワイヤーを入れて縫い留めます。
このようにして作られたバクラムシェイプに布や羽を施してカクテルハットを作ります。
このブログにも度々登場する緑の羽のカクテルハット。
このベースもそうなのです。
今回は先日帽子小屋に遊びに来てくれたモデルのセシルちゃんが被ってくれました。
偶然にも緑のセーターを着ていて、森の妖精のようですね(^^)
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