渋沢栄一とボーラーハットと我が家のMegちゃん

久々に、我が家のMegちゃんがボーラーハットをかぶっての登場です。

ラフィア帽体を料理用ボールで型入れして作りました。
作り方は邪道ですが、我ながら満足の出来栄え❗️
Megちゃんも満更ではない様子デス❣️



ボーラーハットとはトップが丸く、ブリム(つば)が全体にぐるりと上がっている、なんとも愛らしく存在感のある形の帽子。チャップリンがかぶっていた帽子と言えばピンとくる方も多いと思います

このボーラーハット、日本では今注目の渋沢栄一のトレードマークだったことをご存知でしょうか?

そして、渋沢栄一は銀行・保険・鉄道・飲食など、名だたる500以上の事業設立に関わったと言われていますが、服飾関係の事業で携わったのは「帽子製造業」が唯一つとのこと。

百姓から武士、幕臣となり、パリ万博を皮切りにヨーロッパ各国を視察して近代社会のあり方に感銘を受けた渋沢栄一の目には、帽子こそが近代社会の象徴に映ったのかもしれません。(私の個人的見解です。あしからず)

渋沢栄一の肝煎りでスタートした日本で初めての製帽会社、それは1889年に設立された「日本製帽会社」です。紆余曲折あり、1892年に再スタートした製帽会社「東京帽子株式会社」によって、日本に帽子文化が大きく広まったとのこと。

「東京帽子株式会社」は事業拡大と共に社名を「オーベクス株式会社」変え、帽子事業と技術を「オーロラ株式会社」に譲渡しますが、ブランド名である「Tokio hat 」はいまも健在です。

オーベクス株式会社
https://www.aubex.co.jp/

オーロラ株式会社/Tokio hat
tokiohat.com



さて、我が家のMegちゃんとは10年以上前に旅先の帽子屋さんで出会いました。

シャッター商店街の片隅にある小さな帽子屋さんは、その時閉店セールの真っ最中。

お店の中は既にガラガラでしたが、気になって覗いてみたら、真っ先に目に飛び込んできたのがMegちゃんでした。めぐり会ってしまったのです私たち❤️

だから名前もMegちゃんです。

その時のMegちゃんは汚れて埃だらけでストリートチルドレンのようでしたが、お店の方に頼み込んでMegちゃんを連れて帰ってきました。その帽子屋さんも、行く場所のないこの子を引き取ってくれるならと、喜んでくれたのを覚えています。

連れ帰ったMegちゃんを沐浴するかのように大事に洗い、磨き、そしてピカピカのMegちゃんに生まれ変わりました。

ただ、Megちゃんの胸にはタトゥーが入っていて、それはどうしても取れませんでした。
削ってしまおうかと思ったこともありましたが、残しておいて良かった❣️

その胸のタトゥーは、渋沢栄一肝煎りの「東京ハット/Tokio hat」だったのです。

単なるブランド名ではなく、今になってやっと、Megちゃんのルーツに触れる事ができたような感覚。


勝手に渋沢栄一とご縁が出来たような気分になっている、今日この頃です(笑)

Megちゃんの胸には東京ハットとありますが、
帽子はHirorin-bowです。あしからず(^_-)-☆

投稿者プロフィール

かとうひろみ
かとうひろみ
北鎌倉とスナフキンが大好きな帽子屋です。