よ~し、自画自賛な滑り出し。
新しい年を迎えたからといって、何が変わったわけでもない。でも、何だか期待に胸膨らんで、今年はどんな年になるのかしらと、思い巡らしたりしてしまう。
部屋を見回すと、作りかけのブリムとクラウンを合体していない帽子のパーツが、帽子掛けに半分ずり落ちながら引っ掛けられている。それもあちこちに!
でも、その合体せずに重ねて置いただけのその傾いた感じや、ゆがみや隙間が、なんとも味があるように見えてくる。計算されていない面白さ。でも、ちゃんとこの地球の重力と引力に身を任せたバランス。なかなかいい!まるで、ガウディーのような気分。
こんな事言ったら、あのガウディーは鼻で笑うだろうし、ガウディーファンはあきれるだろうが・・・。ガウディーがあの生き物のようなサグラダファミリアを作るために、建物の強度とバランスを緻密に計算して、さらに特殊な模型を作った緻密さとは全く違って、私の場合はあくまでもずぼらから生まれた偶然のバランスなのだから。
偶然のバランスで放っておいた帽子のパーツと、その辺に転がっている布の切れ端や鳥の羽やリボン・ボタン・ビーズなど、ちょちょ~いと合体させたら、素晴らしく芸術的な帽子が出来上がるかもしれないぞ!
昔、薬の開発の為に実験漬けだった研究者の友人から聞いた話。
実験が終わったらちゃんと洗って消毒して器具をしまっておくのが常識。だけどある日ずぼらに放っておいたプレパラートを何気なく顕微鏡で覗いたら、凄い発見に繋がる変化がプレパラートの上で起こっていたという。おかげで彼女は学会で拍手喝さいを浴びることに!
私の頭の中で彼女の話が頭をかすめる・・・。
早速、トルソーにほったらかしになっていた余り布を巻いてみる。ボトムには古くなったゴブラン織りのクッションだった生地。ローウエストになるように斜めに生地を当ててサイドを安全ピンで留めてみる。ジャンクジュエリーケースに眠っていたアクセサリーたちを首に巻いて、頭の部分には同じく余り布をクシュクシュッとさせてリボンで固定。そこにまだ合体していないドーナツ型のブリムを載せて、金鶏の羽を立ててみた。う~ん、なかなかいいじゃない!いっぱしアーティスト気分。
こうやって今年も、自画自賛と自己満足から、始まりはじまり~!(^^)v
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“よ~し、自画自賛な滑り出し。”へ1件のコメント
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あけましておめでとう。
暖炉の写真届いた?
さすがセンスがいい記事ですね。
私は、ゲイジュツ的センスゼロなので、ただただ感嘆です。
今年は、仕事以外になにか始めよう・・・なんて
考えて、今日もごろごろしています。