エクボのある帽子


今日は葉山の神奈川県立近代美術館にハンス・アルプ展を見に行った。アルプは20世紀に活躍した彫刻家で、もう既にある表現方法では絶対に満足しない革新的な彫刻家だったらしい。ほとんどが物の輪郭だけであらわされた作品は、はっきり言って何モノなのか表題を見るまではさっぱりわからないけれど、何だかとっても温かく、ユーモアを感じさせてくれる。

サーモンピンク夏帽体



その中に「帽子」がいっぱい出てくるのである。それも他のモノとの組み合わせで「へそのある帽子」とか「口髭のある帽子」とか「貝と帽子」とか・・・。

アルプは帽子が好きだったのだろうか?日常的に被っていたのだろうか?それとも、帽子の形に心引かれていたのだろうか?どうして帽子とへそが結びつくんだろう?口髭ならマダ分かるけれど・・・?

・・・てな事を考えながらこの帽子を見ていたら、いい題名が浮かんだ!(^^)

「エクボのある帽子」

なぜなら、ソフトハット型のこの帽子のオデコ部分には、両サイドに凹みがあるのだ。帽子を被ったり取ったりする時に、片手でオデコ部分を軽くつまむという、ハンフリーボガードがするようなダンディーな身のこなしが演出できるという形。ダンディーな形をラフな素材でかわいらしい色を使って作ってみたのである。

題名を付けた途端に、実用品の帽子というよりも、立体作品にみえてくるから不思議である。いやいや、私がお調子者なだけだけれど(^^;)
今日はいっぱし芸術家気分であ~る。・・・春ですねぇ(^^;)