全ては丸く納まるよ

4月初め、出来上がったばかりのハンチングとカメラを抱えて、撮影という名目で近所にお散歩。


別にわざわざ名目ならぬ言い訳を誰にする必要もないのだけれど、こんなお天気の良い日にふらふらと外に出るのは、ちょっとだけ後ろめたいような感覚を覚える。これは、宮仕えならぬ会社勤めをした体験からくるものなのか?それとも、勤勉であらねばならぬという日本人特有の感覚か?


お天道様の光を体いっぱいに浴びておおらかな気分を味わえる贅沢さを思う存分味わえばいいものを、今頃一生懸命真面目な顔をして働いている人がいるのにと、なんだか後ろめたい思いが納まらない。


『体調が優れないので今日は会社をお休みさせて下さい。』と、シワガレ声で電話した舌が乾かぬうちに、お弁当作って遊園地に遊びにいくような、腰掛OL時代への戒めか?それとも、お天気のいい日は田畑に出て稲や野菜を育てろという遺伝子レベルの伝言か?


大袈裟な言い訳をまたまた考えているものの、実はその「後ろめたい」って言う感覚、結構「快感」だったりもする。そう、おサボりはちょっとした優越感、ムフフ。


そんなふうに、いつの間にか後ろめたい気持ちも納まってぷらぷら歩いていると、「つくし」を発見!とんがり帽子を被ってすくっと地面から立ち上がった「つくし」が生えてる生えてる!その姿のなんて可愛いらしい事!そのとんがり帽子と新作ハンチング、どっちが可愛いいか?いや、どっちも可愛いぞ!という訳で、仲良く並んで写真に納まることに。


そして、そのつくし君、その日の晩には卵とじとなって私のお腹の中に納まっちゃいました。そして、そのハンチング、今頃新ご主人様の頭の上に納まって、色々な所に連れてもらっているはず。


そう、みんな納まるところに納まるのですよ、ね(^^)