粋だね!裟務衣に帽子


ある程度年齢を重ね貫禄のついた男の方が、普段着に裟務衣を選ぶ事が増えてきたそうだ。


動きやすくて、しかも気張らなくてもサマになる、というのが大方の理由らしい。その上、修行を重ねて悟りを開いたかのような風情に、思わず頼りたくなってしまうような安心感と貫禄を演出できるというおまけ付だ。


危うく私も、裟務衣姿の占い師というだけで、ディープな人生相談をしそうになったことがある。くわばらクワバラ(^^;)


 


その占い師ではないけれど、最近立て続けに裟務衣に似合う帽子を頼まれた。


欲をすっかり削ぎ落としたような裟務衣姿も悪くないけれど、私に帽子を創らせていただけるのなら、ちょっとどこかに粋で婆沙羅な味付けをしてみたい。


 


実はこのハンチング、裏地には金の鯉が優雅に泳いでいる。


 


もうひとつのチロリアンハットにもなるクロッシェは、良く見ると花鳥風月が蒔絵のように広がって、なんとも雅な感じに仕上がった。


 


 


 


「人生修行です!」なんて言う方にこそ、ワザとオシャレ欲をくすぐってみたくなる私。ホントに「欲を削ぎ落とすための修行の身」なのだとしたら、私に帽子は頼まないでね~。*^o^*)