帽子に託す私の願い



開高健が旅行ごとに帽子を替えて被っていた話を前回の日記に書いたけれど(帽子と一緒にいってらっしゃい)、残された写真の中にヘルメットを被った彼の姿を見つけた。新聞社の海外特派員として戦争真っ只中のベトナムに赴任した時の写真だ。


 


帽子をかぶることでみんなが幸せな気持ちになれる世の中は、私の願い。


だけど、身を守るためだけに帽子を被らなければならない世の中は、絶対に欲しくない。


 


 


このエレガントキャップのプリント地には、南の国のモチーフがちりばめられている。見ているだけでトロピカルな気分。風に吹かれるヤシの木や太陽をいっぱい浴びて花開いたハイビスカス、のどかな音色を奏でるウクレレに優雅にフラを踊る髪の長い女の娘(こ)。被ればもっと楽しくなるはず。


 


そしてこの帽子を被ってくれるのは、お腹に新しい命を宿した私の友だち。


 


彼女とこれから生まれてくる赤ちゃんが、帽子を楽しんで被る事の出来る世の中が、ずっとずっと続きますように!