帽子と行く“BIWAKOビエンナーレ”

今回の近江八幡滞在は10日間。


コンパクトにまとめたつもりなのに、スーツケースいっぱいの荷物は16kgオーバー(@@)荷物が少ないのが自慢だった私なのに、いったい何が入っているのか???


 


琵琶湖のピカソ


行きのイデタチはカジュアルな観光客風。


ジーンズにトップは紺色綿レースのノースリーブ。頭には生成りに淡いブルーのツルもようが入ったベレー。


 


 


実は今回、BIWAKOビエンナーレの参加作家であるジャン氏の“困った時の猫の手アシスタント”として同行。裏方に徹する私は、Tシャツ&迷彩カーゴパンツの上にカーキ色のオーバーオールスカートを重ねたイデタチ。もちろん帽子は欠かせない!作業用に生成りの千鳥織デニムの牛乳屋さん風キャップと、ブラウンにブルーの小さな薔薇が一面にプリントされたお気に入りのキャップを日替わりで被る。そして茶ぶちのメガネ。


 


少し遅めの夕食は、事務局を一手に引き受けてくれているヨット君が作ってくれるまかない飯。これがすこぶる美味しい!展示スペースがすぐ隣にある畳の間で、作家やボランティアたちが卓袱台囲んでワイワイ言いながらする食事は、一昔前のホームドラマみたい。もちろんここでも私は帽子をはずさない。なんてったって、帽子は私の頭の一部になっているからね。そして名前は知らなくても“いつも帽子被っている人”として、みんなに覚えてもらえるからね。


 


夜戻るのは事務局が用意してくれたアパート。作家さんやボランティアさんが入れ替わり立ち代りの合宿状態。シャワーはあるけれど、近くの銭湯に閉店10時半ぎりぎりに毎晩すべりこむ。そうでもしないと、延々仕事が長引いて一日の区切りもつけられない程やることいっぱい!でも何と言っても大きなお風呂に入るのは気持ちい~!銭湯スタイルは綿パンにノースリーブの綿シャツにパーカーを羽織って足元はビーサン。そして頭はタオルのターバン巻き。


 


ビエンナーレオープニング


そんな地味なイデタチの毎日だけれど、オープニングパーティーの時だけはちょっぴりおしゃれ。


シルクサテンのチュニック風ミニワンピース(実はこれ母のオサガリ)に薄手のラメニットボレロを羽織りボトムはパンツ。色は黒で統一。足元にはパープルのスエードパンプスを履いて、頭には黒のベルベットに羽のついた小さなカクテルハット。ちょっぴりお化粧もして久しぶりにルージュもつけてみる。


挨拶程度に顔を合わせていた作家さんたちも一瞬普段の私と一致しなかったらしく、気づいて慌てて声を掛けてくれる。こんな時にも帽子の効果は絶大。こうやって人見知りの私にも顔見知りが増えていく。まあ、荷物が多くなったとしても良しとしようか(^^)v


 


ジャンと子供たちWSにて


ジャン氏はというと、今回「アニメーター」としての顔と「修行中プロジェクトのパフォーマー」としての2つの顔でビエンナーレに参加している。そのひとつとして、事前に行われたワークショップにて近江八幡の子供たちと一緒にコマ撮りアニメーションを作成し、会期中「かわらミュージアム」と「カネ吉シアター」で上映している。そのために私が用意した帽子は、ブルーにオレンジ色のJの文字がトップに大きくパッチワークされたパイル地のハンチング。ピッカピカスキンヘッドの頭と伴に、彼のトレードマークになってくれるといいなぁ。


 


写真は上から


 


※1 琵琶湖のピカソ(私の後ろに写っているサングラスの紳士)との遭遇に興奮する2人。手前に写っているのは琵琶湖の河豚ではありませんのであしからず^^;)


 


※2 オープニングパーティーにて


私のカクテルハットを被っているのがボランティアスタッフのさきちゃん。そしておばちゃん(可愛いのに何故かこのあだ名。底抜けに明るくてみんなの人気者!)


 


※3 夏のワークショップにて