阿蘇にあそぶ
熊本空港から高速バスで約30分。立野駅前停留所でバスを降り、そこからは阿蘇の裾野を「立野」から「高森」を結ぶ南阿蘇鉄道で40分程揺られると中松という小さな駅に到着する。ここが今回の舞台。
南阿蘇鉄道は1時間から2時間に1本の電車が行き来していて、通常の赤い車両に加え1日に2本程トロッコ電車が運行されている。私の予定ではそのトロッコ電車に立野駅から乗り込めるはずだった。しかし、その日は日曜日ということもあり、たったの60席は家族連れで満席。子供たちは歓声を上げてトロッコ電車の出発を喜んでいる。みんなちゃんと予約したり、ずいぶん前から来て並んだりして席を確保したのであろう。『いってらっしゃ~い』ホームに残されたのは私ひとり。参ったなぁ・・・。次の電車まで1時間以上ある。
ふと、ホームにある素朴な南阿蘇鉄道周辺地図をみると、阿蘇五岳のひとつに「烏帽子岳(えぼしだけ)」という山があるではないか!見回してみても、どの山かは判らないけれど、なんだか急にこの土地が愛しくなり元気が出てくる。滞在中に是非確かめて、「烏帽子岳」近くまで行かなければと帽子屋の使命感のようなものが私の中にフツフツと沸いてくる。
と同時に急におなかが空いてきた。とりあえず腹ごしらえしようと、バス停から駅まで来る途中にあった和食屋さん「武蔵うどん」まで戻ることに。なんとそこで私は、すばらしく美味しい「きつねうどん」に出会うことになる。
なんてったって、うどんの上に乗っている甘辛く煮付けられた「おあげさん」がたまらない!たくさん乗っているように見えた「おあげさん」を持ち上げると、それは一枚の三角巾のように大きく、一辺が25センチ近くもあるのだ。驚きながらも口に含むと、その優しい甘い汁が口の中に広がると共に、生麩を口に入れたときのような弾力そして腰のある感触。なんとも私好みである。お店の人にこの「おあげさん」の正体を聞くと、「南関あげ」という、阿蘇の南関という地方で作られた特産品だという。しかも1ヶ月以上も保存がきくのでお土産としても売っていると言う。早速1袋購入。こうやって、心躍る出会いは思いもかけないときにやってくる。特に予定通り事が進まなかったときや、横道にそれた時に・・・。
かくいう今日の話題も、大幅にずれてます(^^;)
今春、First Lightさんで行われた「季節のしたく展」でご一緒させていただいた洋服作家の岳中佐喜子さんの個展が、この阿蘇の麓で行われています。長かった前振りは、個展の搬入に私もお手伝いに伺ったときの事。岳中さんの洋服と供布で帽子も作らせて頂き、ひろりん帽も参加しています。
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『 Sarara 岳中佐喜子展 』
2008年9月30日~10月26日(月曜休館)
阿蘇白水郷美術館
http://www.higonavi.net/shop/shop.shtml?s=1141
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都会の人ごみや喧騒にちょっと疲れちゃったあなた、いつもきちんきちんとこなしているスケジュールをちょっと空白にして、阿蘇に足を運んでみませんか?
きっと、素敵な出会いがありますよ(*^^*)
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