これを見てから吠えてくれ

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以前、お酒を飲む席で言われたことがある。

「自分の手作りとか言って着飾っている女ほど、これ見

よがしに女振りまいて、うっとうしいんだよ、全く・・・!」

 

大分夜もふけていて、そろそろお開きと言う時にやって

きた、既に酔いよいになったオヤジに吠えられたのだ

から「えっ?」って感じである。

 

確かにその日、私は自分でリフォームしたワンピース

を着てひろりん帽を被って端っこのほうに座っていた。

その人と私が初対面なのを気遣って、その宴の主催

者が私のことをあれこれと紹介してくれているさなか、

その人はいきなり吠えたのである!

私にというより、空に向かって・・・。

 

頭に来るというよりも、よっぽど女の人で苦労してるん

だろうなぁ・・・って感じ。もしくは、人生一度も女の人か

ら手作りされたことなくって、ヒガミまくっているのか?

 

針仕事というと、女の人のイメージだけれど、いまやニ

ットの貴公子だっいるし、ビーズ刺繍のカリスマは男

性である。何てったってファッションの世界は男性がい

っぱいなのだ。それも飛び切りの紳士がいっぱい!!

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話変わって、あんな性差や既成概念に囚われている

輩には、さっぱり理解できないであろう展覧会を観てき

ました。面白かったですよ!

 

場所は白金の東京都庭園美術館。

「ステッチ・バイ・ステッチ 針と糸で描くわたし」

http://www.teien-art-museum.ne.jp/index.html

 

針と糸といっても、いわゆる手作りホビーの世界では

なく、針と糸を表現手段に選んだ現代美術作家の作品

展です。現代美術にありがちなジェンダー的な視点を

超越した(しようとしている)作品群は、さすが若手なら

ではの頭の柔らかさなのでしょう。旧朝香宮邸である

空間を活かしたインスタレーションも魅力です(^^)v