私の髪が真っ白になる頃…

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映画「ハーブ&ドロシー」を観に渋谷のシアター・イメー
ジフォーラムへ。
NYに住むしがない郵便局員と図書館司書の夫婦が、
40年かけて4000点以上の現代アートをコツコツと買い
集める姿を追ったドキュメンタリー。
http://www.herbanddorothy.com/jp/
平日の朝一番の回と言うこともあるが、やはりこの映
画の主人公ハーブ&ドロシーの生き方に興味と共感
を覚える年齢ということもあるのだろう、映画館に集ま
る方の頭には白いものが大分目立つ。
ハーブ&ドロシーの2人は、もともとはアーティスト志
望だったという。部屋いっぱいに飾られた自分たちの
作品が、いつの間にか他のアーティストの作品に変わ
っていき、ついには自分たちは描くことを一切やめて
収集することだけに情熱を傾けるようになったのだ。
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やがてアパートに収まりきらなくなるほどの量になった
作品は、アート界やアーティストの変遷を一目で知るこ
とのできる魅惑的なコレクションとなる。
このコレクションを欲しがる美術館が多々ある中、最終
的にアメリカ国立美術館からの寄贈依頼を2人は受け
ることに。理由は作品を永久保管するという美術館の
姿勢。
アートを転売してお金儲けの手段にすることを好まな
いハーブ&ドロシーにとって、アート収集はただひたす
ら好きなものを所有して囲まれていたいという情熱か
らくるもの。その思いをくみ取ってくれた国立美術館に
コレクションを託した後も、世間一般の思う良い暮らし
や身なり・体裁はお構いなしで作品収集に情熱を燃や
し続ける2人。
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映画を観終わった私の目は、そのまま自分の生き方
に向けられる。
帽子の下に収まった私の髪が真っ白になる頃・・・
私はどんな生き方をしているのだろう?
何に情熱を傾けているのだろう?
そして何に囲まれて生きているんだろう?
考えただけでワクワクしてくる!