スリランカの平和を祈る

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手つむぎ手織りのテキスタイルブランド「BAREFOOT(ベアフット)」の生地を求めて、スリランカに旅したのが2年前のこと。
カラフルな色彩と洗練された配色、そしてフィット感抜群の生地。頭を包み込む帽子にぴったりのBAREFOOT生地に魅せられ、この生地が生まれた国をこの目で確かめたい!と思ったのがスリランカ行の最初の動機。
実際に行くことになって知ったのは、スリランカにはこの生地だけではないたくさんの魅力が詰まった、まさに『光り輝く(スリ) 島(ランカ)』だったということ。
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・北海道サイズの小さな島に、聖地「シギリヤロック」をはじめ8つの世界遺産がある国。
・サファイアやルビーなど良質な宝石の産出国。
・セイロンティーの名の通り紅茶の原産国。
・熱帯建築家と呼ばれ、欧米のリゾートホテルの原型を作ったといわれるジェフリー・バワの故郷であり、彼が手がけたたくさんの建築物がある国。
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・スパイスやハーブがふんだんに採れる国。
・歴史あるアーユルヴェーダーが根付いている国。
・仏教国ならではの優しさをたたえた民族。
などなど、魅力は数知れず。
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しかし、それよりも何よりも私が心揺さぶられたのは、
スリランカは日本の大恩人である!ということ。
それは、
第二次世界大戦後のサンフランシスコ講和会議でのこと。
敗戦国日本の処遇を巡って議会が揉めていた時、
スリランカ当時の大統領であったジャヤワルダナ氏の発言で
日本が分断統治されずに済んだという事実。
『憎しみは憎しみでは解決はせず、愛によってのみ救われる。 我々はもう憎しみを忘れようではないか!』
そして
『アジアの将来にとって独立した自由な日本が必要である。
賠償請求せずに復興支援しようではないか!』

このスリランカ首相の言葉に多くの人々は感銘を受け
議会は日本の戦後復興を援助する方向に決まったという。
スリランカ首相の発言がなかったら、日本は2つの国に分断され、大国に統治されていたのかもしれないのだ!
【日本最大のピンチを救ったスリランカ]
https://youtu.be/vZwnCDckWZQ
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ほとんどの日本人が知らないスリランカと日本の関係。
少しでも多くの人に知ってほしい!
そして長年に渡る植民地として苦しんだスリランカの歴史。
そのうえで、今光り輝くスリランカがあるということも。
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旅の途中で現地のガイドさんが口にした一言が忘れられない。
『スリランカは長いこと植民地として搾取されてきたが、
そのお陰で豊富な産業(ゴム・紅茶・宝石など)を手に入れることができ、独立することが出来た。』
苦しかった歴史を前向きに受け止める度量の深さと慈悲の心。
そんなスリランカで起こった今回の悲しい出来事。
スリランカの平和が戻ることを祈らずにはいられない!
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