もう一度観たい!ゴルチエのファッション・フリーク・ショー!

こんにちは、帽子小屋のひろりんです。

ジャンポール・ゴルチエの「ファッション・フリーク・ショー」に行ってきました。

世界的ファッションデザイナー、ジャンポール・ゴルチエの半生を描く ランウェイ・ミュージカル!
実際にパリコレを飾った200着を超えるオートクチュールを着飾ったダンサーたちが、マドンナやデヴィッド・ボウイ、プリンス、カルチャークラブなど、80年代を中心とした音楽にのせて踊る、豪華絢爛なファッション×音楽×ダンスのエンターテイメント。もちろん衣装だけでなく、脚本&演出もゴルチエ自ら手掛けた、まさにファッション・フリーク・ショー。

それは、もうもうもう!!!素晴らしくエキサイティングな体験でした!

会場には熱狂的なゴルチエファンも来ていて、ウェイティング中の観客ウォッチングが先ず楽しい!!
総スパンコールのドレスや、身体にぴったり吸い付くサイケなプリントニットのミニスカート、ゴルチエばりにストライプのシャツにマリンハット、そうそう!!ラメのトップハットを被った女性、めちゃくちゃキュートでした!!
私も、ダイヤ柄のカクテルハットを被って、いつもよりちょっと背筋を伸ばしてスマイルです!



ショウが始まると、あっという間に引き込まれる映像とダンス。
ゴルチエ独特の毒のあるユーモアがちりばめられたストーリー仕立て。

幼いころから世に出るまでのゴルチエの葛藤と愛そして狂乱は、ある意味パンクでサイケデリックなエネルギーに溢れた時代の賜物。

ジェンダー平等という言葉に踊らされ、怯えて思考がストップするような空気感の今の世の中だからこそ、ゴルチエによって生まれたファッションとその生き方は起爆剤になってくれるのでは?そんなことを感じさせる…いや、観劇中はそんなこと考えている暇はない!だって、全てのファッションのディテールと演出をこの目に焼き付けたいんだもの!!舞台上で歌い踊る、肌の色も体形も個性あふれるダンサーたちの自由で毒々しい美しさに魅了されながらも!!


そして2020年引退をしてからも、新たな表現方法を提案し続けているゴルチエからのメッセージに、観客はスタンディングオベーション。私もおもわず涙がでちゃう…。

そう、ゴルチエは小さなころからずっと変わらず、ずっと好きな事を大切にして、自分らしさ、自分ならではを表現し続けているのだから! 
あのキラキラした瞳、そして、あの永遠の子供のような笑顔で!


本当は、みんなに会場に足を運んでゴルチエからのメッセージを受取ってほしいのだけれど、今回は行かれない方の為にも、ファッションフリークショー日本開催に向けてプレスリリースに書かれたゴルチエの言葉(一部)で、このブログを締めくくることにしようと思う。


『何よりも、
全ての人、誰もが美しいという事、
フリークはシック、変わっていることは素敵な事、
そして自分らしくいることが大切だという事を伝えたいと思っています。
/ジャンポール・ゴルチエ』



ありがとう!ジャンポール・ゴルチエ!!


<おまけ>

ピンクッションとミニポーチをお持ち帰り!
冷静に考えると、ゴルチエの頭に針を刺すという何とも痛々しい代物ですが、これもゴルチエ独特のユーモア。
何と頭からは血が噴き出しているではありませんか!
痛みや苦しみからもアイディアが生まれ、それを使って更に創作に励む!これこそがゴルチエってこと?(苦笑)

投稿者プロフィール

かとうひろみ
かとうひろみ
北鎌倉とスナフキンが大好きな帽子屋です。