凄いぞニッポン!
帽子といえばコサージュということで、昨年の秋冬のあまり布で「カメリア」を作成。シャネルスーツの襟元を飾るコサージュでお馴染みの、あの「カメリア」。日本語で言ってしまえば「椿」である。
椿の学名はCamellia japonica (カメリア・ジャポニカ)。その名前の通り日本原産の植物とのこと。かもし出す雰囲気も和菓子が似合う花だと私は思う。この発想って花より団子ってこと?(^^;)
ココ・シャネルも東洋の魅力に引き付けられた一人のようだ。スーツの襟元をバラやカトレアでなく、椿で飾ったくらいなのだから。彼女は椿のどこに惹かれたのだろうか?形の美しさ?それとも花が落ちるときの潔さ?もしくは、椿にまつわる密かな想い出があったのだろうか・・・?
以前、ロンドン郊外のハンプトンコートフラワーショーに行った時のこと、イギリス人のガーデナーたちが「ぎぼうし」と縦書きでプリントした白いTシャツを着て呼び込みをしていた。日本人の私を見て、はにかんだように見えたその笑顔に、思わず私も笑顔を返したのを覚えている。しかし、実は私、「フォスタ」とあちらで呼ばれる美しい葉を広げる植物が「ぎぼうし」という名で、日本から海を渡った植物だとはその時まで知らなかったのである。実際、地味な植物だとの認識ぐらいしかなくて、ノーマークだったのだ。全くもってお恥ずかしい話である。
それからというもの「ぎぼうし」は私の大好きな植物のひとつとなった。一見地味に見える姿形は、植える場所や置く場所、組み合わせる他の植物によって表情を変え、和のイメージだけでなく、時にモダンにその場を演出できる。まるで、実力派俳優のように、脇役でも主役でも自在にこなせるその姿は、私が映画監督だったら絶対手放さない!(^^)
しかし、私の「ぎぼうし」好きの理由はそれだけじゃないだろう。それはたぶん、この日本的な「ぎぼうし」の姿の向こうに、イギリスにいた頃の空気や匂いを感じるからなのかもしれない。
話し戻って、写真左の小さなバックは、模様の部分をリフォームしたもの。リボンの切れ端を縫いつけ、スパンコールと刺繍で化粧直し。すっかり別人である!ポイントとなるこのリボン、オリエンタルな色使いと模様が魅力的。海外からの買い付けリボンだとお店の人は言ってたけれど、意外と日本製かもしれない。最近は日本製のリボンが、パリコレなどのオートクチュールの世界でも大活躍というからね。
凄いぞニッポン!(^^)v
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“凄いぞニッポン!”へ1件のコメント
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一気に読ませていただきました。
う~ん、素敵!!
ひろりんは、お顔が小さいから、
どの帽子も、ちょこんと乗って可愛いだろうな~。
私は、どうも似合う帽子って見つからないの・・・
作ってもらいたいな~。