冬眠から目覚めたヒキガエル

がま口に取っ手が付いたような小さなバック、引き出しの中で眠ったまま、２０年近くの時間が過ぎた。まるで茶色いヒキガエルが土の中でずっと冬眠していたかのような風情。

何を隠そう、おばあちゃんがたぶん７０代の頃愛用していたバック。捨てられることなく、昨年私の手元にやってきた。やってきたというよりも、何でも捨ててしまうことが得意な私に処分を任されたのにもかかわらず、何故か処分できずに仕舞い込んであった代物だ。

今シーズン、茶色とちょとくすんだブルーの組み合わせに目が行く私は、早速、こげ茶にブルーグレーのラインが入ったスニーカーを手に入れた。このスニーカーを履くときは、キャップじゃなくて、起毛した素材のセーラー帽やモコモコしたベレー帽を合わせたい。ボトムはパンツよりもロングの厚地のスカートがいい。バックはビーズやスパンコールで華美な装飾を施したレトロなバック、もしくはゴブラン織りみたいなプリントの大柄バックか・・・？

そんなことを考えていたら、急にあのがま口バックの存在を思い出した。思いついたら止まらない！早速、ストックのリボンやビーズ・スパンコールを広げてバックの上に広げてチクチクちくちく。そして出来上がったのがこのバック。スニーカーのスポーティーさとバックのグロテスクでデコラティブな雰囲気のアンバランスさがたまらない。これで、今シーズンのバックは決まりだね！！（*＾o＾*）

実は、チクチクしている間に、もうひとつ収穫があったのだ。

それはね・・・、次回に話すよ（＾o＾）/

投稿者プロフィール

かとうひろみ

北鎌倉とスナフキンが大好きな帽子屋です。

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