夏のカクテルハット

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『カクテルハットってどんな帽子?』と聞かれることが多い。

そこで、わかりやすく説明する言葉はないものかと調べてみると、
『カクテルドレスに合わせて被る帽子』 とのこと。
装飾性の高い小型の帽子が多く、皇室の美智子さまがよく頭にちょこんと載せられているちいさな帽子と言うと、ピンとくる方も多いに違いない。

では、『カクテルドレスとはどんなドレス?』かというと、カクテルパーティーや夕方のフォーマルな集いに着るドレスのことで、アフタヌーンドレスとイブニングドレスの中間にあたり、丈の短いイブニングドレスの呼称といわれている。

ちなみに、アフタヌーンドレスとはドレスコード(パーティーやレストランでの服装指定)が「フォーマル(正装)」のお昼に開かれるパーティのときに着用するドレスのことで、基本は胸元や肩を露出しないシンプルなデザインのワンピースやスーツのこと。

一方、イブニングドレスは、夜会服と呼ばれる女性の夜の最礼装。基本的に袖はなく、胸元と背中が大きく露出したワンピースで、裾はくるぶしより長い丈のドレスを指す。

では、カクテルドレスを着用する『カクテルパーティーとはなんぞや?』というと、カクテルなどの飲み物と軽食を主にした立食形式のパーティーのこと。
ウィキペディアによると、先進国では生活水準が向上するにつれ、人件費が高騰し、使用人を雇うことが難しくなり、夕食で給仕が必要な晩餐より、酒とおつまみを用意すれば、給仕人不要のカクテルパーティーが好まれるようになり広まった、とある。

カクテルパーティーとひとくくりで言っても、その格式や形式の幅は相当広いらしい。

つまりカクテルハットは、公式行事に出席される皇室の美智子さまだけでなく、庶民派の私たちがちょっと背伸びしてお洒落を楽しみたいときに被ることで、気分やステイタスを上げることができる優れもの、というのが私の見解。

海外では帽子をかぶることが相手への敬意を表すマナーとされている国や場面もあるので、頭にちょこんと載せるだけの小さなカクテルハットの効果は、お洒落だけにはとどまらない。

パーティーやちょっと高級なレストランにて、カクテルハットを被っていることでレディーとして扱ってもらえる実体験が私にもあるから、旅のスーツケースの中には必ずカクテルハットを忍ばせる。

そんなカクテルハットの良さを分かってくれる淑女仲間が、この夏またひとり増えました!
Welcome~ !(*^0^*)

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