『HB』ちょこっとロゴ刺繍!もう1つの意味は?

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新作の帽子たち(この記事は2017年に書かれたものです。現在この生地の帽子はsold outです)
さりげなくちょこっとロゴ刺繍を入れてみました。

HIRORIN-BOWのイニシャル”HB”とも言えますが、それだけではありません。

小学校入学の時、筆箱に母が入れてくれたのはHBの鉛筆でした。スケッチブックを持つようになると2Bや3Bを使うようになって、精密画や図面を描くようになるとHや2Hを使い、普段使いはFにして、にわかに大人になったような気分でいたけれど、基本はHBだとずっと思っていました。だからペンケースにはHBの鉛筆が必ず入っていましたっけ。

ある頃から鉛筆だったらHBみたいな帽子を作りたいなぁと思うようになりました。私の帽子作りの基本になるようなHBみたいな帽子。硬すぎず柔らかすぎず、素材もデザインもベーシックでありながら遊び心のある帽子。そして被る人に寄り添うほっこりするような帽子。そんな帽子を作れるようになりたいと。

ところがです!
今やHBの鉛筆は隅に追いやられ、柔らかい2Bや3Bが主流だとしりました。子どもたちの握力がどんどん弱くなって、HBで書いた字は薄くて読めないのがその理由だとの事。鉛筆売り場では棚の一番下の隅っこで出番はほとんどないと聞きました。

これを知った時の驚きとショックといったら、自分が化石になったようなおいてきぼりを食ったような気分でした。それ以来、私の中でHB計画はお蔵入りになりました。そして私の中の基本さえも定かではなくなっていたような気がします。

ここの所、スリランカから持ち帰った手紡ぎ手織りのBAREFOOTの生地を帽子に仕立てる毎日が続いています。

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そんな中、再び「HB」という文字が私の頭の中に浮かんできました。
被りやすいベーシックな形に、温かみのある手紡ぎ手織りの生地、そして遊び心のある色遊び。
かつて私が作りたいと思っていた帽子のHBの形。

そして遅まきながら気づいたのは、
HIRORIN-BOW と BAREFOOT の頭文字を並べたら「HB」になるということ?!

例え鉛筆のHBが今は主流じゃなくても、私の基本はHB。それに変わりはないのです。
世の中に合わせすぎて自分の指針を見失う必要はないのだと。

帽子にHBと刺繍を入れるとき、スリランカの青い抜けるような空が浮かびます。
あなたにも届きますように~!

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投稿者プロフィール

かとうひろみ
かとうひろみ
北鎌倉とスナフキンが大好きな帽子屋です。

『HB』ちょこっとロゴ刺繍!もう1つの意味は?”へ2件のコメント

  1. Kumiko より:

    こんにちは。
    昨日の夕方におじゃましたものです。
    私の帽子が映っていますね(^-^)
    ひろりんさんの原点の帽子だったのですね。
    スリランカの生地ということでしたがこんな風に織られていたのですね。
    あの時お店におじゃましてまさに一期一会だったのだなぁとブログを読んでさらに思いました。
    とっても気に入っています。
    これから大活躍することまちがいなしです(^^)
    北鎌倉を訪れた際にはまたうかがわせていただきますね!
    素敵な帽子との出会いに感謝です。
    ありがとうございます。
    Kumiko

  2. ひろりん より:

    Kumikoさん
    昨日はありがとうございました。
    とてもお似合いで、帽子も喜んでいること間違いなしです!まさに一期一会、可愛がってあげてくださいね(^^♪
    ブログも読んで下さってありがとうございます。またお会いできる日を楽しみにしています!
    ありがとうございます(^O^)/

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