貴女のトゲ、お隠しします。

バラとピンクストライプ6枚はぎクロッシェ

バラの季節がやってきた。

 

バラというと、ちょっと気取っているような気がして敬遠していた私も、原種に近いモッコウバラやツルバラは、素直に花の愛らしさを楽しめる。

 

小さかった頃、バラのトゲをオデコに貼って、遊んだ記憶がある。トゲを茎からポコッと剥がして、唾を付けておでこの真ん中にぺタッと貼るのである。ちょっと怖い顔して、両手を頭の上まで挙げて、「わお~!鬼だぞ~!」なんて低い声出したりして・・・。

なんともかわいい鬼である(^^)


今にも咲きそうにプックリ膨らんだ蕾を摘み取って、花びらを剥がして、おままごとのお皿にして遊んだこともある。蕾をほぐして花びらを一枚一枚剥がす行為は何とも言えない快感で、子供心に大人には見られてはいけないという罪悪感のようなくすぐったい感覚が、刺激的だった覚えがある。

今でこそ、ボタニカルアート作成の為! なんて理由を付けて花びらをはがしたりするけれど、それでも子供の頃のくすぐったい感覚が蘇って、思わず周りで誰かこの行為を見ていないか、確かめてしまったりするのである(^^;)

今年は蕾を摘み取る変わりに、うちのつるバラのピンク色と同色のストライプが入った6枚はぎのクロッシェを、蕾に見立てて枝に乗せてみた。大きく膨らんだ様子は、今にも咲き出しそう!

かわいいピンクの蕾が、茎にトゲのあることなんて忘れさせてしまうように、このピンクストライプの帽子を被れば、あなたのトゲ(鬼の角?)をそっと隠してくれるに違いない!
(^o-)・・・★