ちょっと大袈裟ですが、私の「帽子論」!

パリのベージュクロッシェ

最近始めた相棒との往復書簡で、自分が何故帽子を創るのか、どんな思いで創るのかを、ひたすら書き綴っている。そんな中でヒョイと飛び出した私の「帽子論」、ちょっとみんなにも読んでもらいたくなっちゃった。

 

私の「帽子論」それは・・・

 

☆☆☆ その人にぴったりの帽子を被ると

生きる力が沸き起こって

その人に必要な出会いやチャンスが自然に起こってくる! ☆☆☆

 

 

例えば、鏡に写った帽子を被った自分を見て、「私もなかなかいけるかも?」って感じてもらえれば、外に出て行こう!って、前向きな気持ちになるかもしれない。そしてそこで人やチャンスに出会うかもしれない。

帽子はそんなツール、現実的なきっかけ作りの道具だと、私は思う。

 

 

先日、帽子を出展した北鎌倉「匠の市」で、病み上がりだという年配の女性に出合った。

その女性は、つい最近まで病気で髪がすっかり抜けてしまっていたとの事。

最近だいぶ生えそろってきたので、娘さんに促されて帽子を被って散歩にいらしたという。

でも、手持ちの帽子はサイズがブカブカになってしまっているし、おしゃれな帽子も持ってなくて、なんとなくうつむき加減に歩いていたと言う。

そんな時、私の帽子が眼に入って、立ち止まってくださったとの事。。

 

私の帽子をご覧になって、色々お話を伺っているうちに、

「おしゃれしようにも髪もずっと洗ってないし、

何を着ればいいのか考える余裕もずっとなかった。

とりあえず、手元にあったものを身にまとって来たけれど、

あなたの帽子を見て、少しはおしゃれして出かけようかしらって気持ちになった」と、にっこり微笑んでまた歩き出された。

 

私はその後姿を見て、なんだかとっても嬉しかった。

帽子創ってて良かったって思った。

いつかご縁があったら、この方にぴったりの帽子をお創りしたいなって、心から思ったよ。

 

帽子は、単なるファッションツールや実用品ってだけではないんだなって、改めて感じた出来事に遭遇して、私の「帽子論」が生まれたという訳。

 

さあ!みんな自分にぴったりの帽子を被ろう(^0^)/