もし私が魔女だったなら



あぁ、外は土砂降り。まいったなぁ、出かけなくちゃならないのに・・・。


『雨の日もお散歩したくなる帽子』なんて、先日書いたけれど、さすがに今日みたいな日は、家にこもってぼんやり窓の外でも見ていたい。でも、出かけなきゃならないこんな時に被るのは、激しい風が吹いてもびくともせずに頭の一部になってくれる“ハンチング”に決まりだろう。


 


でも、今日写真をアップするのは、陽射しの強い、あまり風のない日のための帽子2点。


 


ひとつは、ご近所の病院やお買い物に行かれるときに被る、気分が晴れやかになるようなツバ広の帽子とのご注文。


涼やかなうすいグリーンの生地を良く見ると、シャーベットの中に大きな花が閉じ込められたような上品な地模様が浮きあがる。これからの暑い日にこの帽子を被る時、シャーベットを口に含んだ瞬間のような涼やかな心持ちになってくれたらいいなぁ、と思いを込めてこの生地に。ブリム(ツバ)のエッジには友布の切り替えを入れることで、帽子の形が付けやすく、顔に覆いかぶさりにくい仕様にしてみた。生地と形の相性が良かったらしく、シンプルだけれど想いの他美しい形に仕上がったのではないかしら?


 


 


そしてもうひとつは、ゴルフをするときに髪を束ねて被れるスポーティーになり過ぎない帽子とのご注文。


いつも創るエレガントキャップよりもブリムをサイドにグッと伸ばしたので、横からの陽射しもある程度シャットアウトしてくれるはず。そして、髪を後ろで束ねても被れるようにと、後ろが2段構えでスライドするような仕組みを考えてみた。髪を下ろしたままのときは、リボン付のベルトが少し上にスライドしてクラウンが一体化して見えるようになっている。もちろん、髪を結んでベルトとクラウンの間に通してもOK。生地もオシャレな美容師さんである彼女のセンスに適うよう、慎重に吟味した力作だ。


 


そして最後にもうひと工夫!


どちらの帽子にも、「晴れ女」ならぬ『晴れ帽子』になるおまじないを掛けておこう!っと


もし私が魔女だったなら、ね!(^o -)v