Oh-Bon!帽子が出来るまで
※「Oh-Bon!Story」
https://boushigoya.com/2006/08/18/50601129/?preview_id=1963&preview_nonce=96cda7258d&preview=true
で登場した帽子の出来るまでを、写真と共にご紹介します。
父の形見のシャツ。パイナップルの繊維で出来た生地はサラッとして真夏での着心地は抜群。さすがフィリピンの正装用にも使われているだけの事はあります。しかもとっても丈夫。長年眠ったままでシミだらけでまっ茶色になってしまったシャツを漂白剤で洗っても、生地はしっかりしていました。
シャツを生地にするためにパーツを切り離します。襟やカフスはシミが取れずさすがに使い物にはなりそうもありませんが、他の部分は良く見ると残ってしまったシミもアンティークな風合いに見えてかえってに魅力になりそうです。
生地の取都合と頭の小さい母に似合う形を考慮にいれて、エレガントクロッシェを創る事に。濃いシミや虫食い穴をよけて、レース刺繍の部分をどう取るかがポイントなので、パターンを置いて念入りに検討します。
鋏を入れる手に、もう迷いはありませんよ~!
裁断された帽子のパーツたち。サイドクラウンとブリムのエッジの一部にレースが来るよう、うまく裁断が出来ました。
平面から立体へ、マチ針は大活躍です。この写真はサイドクラウンの表飾りのタックをつまんでいるところ。
慎重にミシンをかけましょう。この時私の右手はカメラを握っていますが、本来は生地は両手で押さえて丁寧に。手がもう一本欲しい!
ブリムとクラウンが出来上がりました。後は合体して内側にサイズリボンを付けます。いよいよ全貌がみえてきました!
完成!と思ったのですが、サイドクラウンの表飾りの部分が高いのでもう少し低くしたいと母から注文が入りました。生地にハリがあるので両サイド2箇所のタックだけてはトップが高く尖って見えるのがお気に召さないようです。ごもっとも!
サイドクラウンの表飾りのレース部分を所々つまんで全体的に低いクラウンに見えるように仕上げました。これでグッと柔らかい優しい雰囲気になり、母も満足気な笑顔を見せてくれました。そう!父も優しくて可愛らしい母が大好きだったから、きっと満足してくれてると思いますよ(*^^*) 完成で~す!
投稿者プロフィール
最新の投稿
- お知らせ2024年11月7日《お薦めイベント》着替えよう!あなた(の価値観)に似合う服
- お知らせ2024年10月31日11月のOPEN予定
- お知らせ2024年10月29日帽子も衣替えの季節/麦わら帽子のしまい方
- お知らせ2024年9月27日ラジオ音源お聴き頂けます♪『誰もかぶっていないものを被ろう!』
“Oh-Bon!帽子が出来るまで”へ1件のコメント
この投稿はコメントできません。
すてきーーーー
SHIROちゃんのMIXIからやってきました。
初めて帽子が作られる過程を見ました。
お父様の持っていらしたシャツがこんなに涼しげで上品なお帽子になるなんて!!!!
帽子への愛情がたっぷりと伝わってくるブログです
これからもぜひぜひ
続けてください
楽しみにしています。