ハスを被った写真家さん
オーダー帽子のお渡しは、いつもドキドキです。
今回はハスの写真を撮り続けている写真家さん。
5月に開かれる個展に向けて、帽子を新調したいとのご依頼。
ハスの刺繍を大きくトップに入れたハンチングがご希望です。
まずは全体のイメージを膨らませて、生地を選び、刺繍のためのスケッチをして、糸の色を決めていきます。
生地は池に浮かぶハスの葉を連想させるグリーン。
少しだけ起毛した表面が、その葉の上でコロコロと転がる朝露を連想させるようなイメージぴったりの生地を見つけました。
次はしばしお絵かきタイム。そして色遊びの時間です。
様々な顔のハスを撮り続けてきた写真家さんの心眼になって、ハスの蕾、花、そして不思議な形をした種床となる花托…と、ハスの一生を配した図案をスケッチ。
それを元に、生地に刺繍糸をのせて色を選んでいきます。
この作業がたまらなく楽しい!
大体の糸色味が決まったら、いよいよチクチクと刺繍のスタートです。
スケッチを参考にしながら思うままに色糸を刺していきます。唯一気を付けるのは、位置決めをしたハンチングパターンからはみ出さないこと。あとは針の向くままにアウトラインステッチを進めていきます。
刺繍が完成したら、生地の裏側に接着芯を貼り、裁断、そして縫製です。
平面だった蓮の花たちがハンチングの上でググッと立体的に立ち上がっていきます。
そしてお渡しの日。
完成した帽子を持って待ち合わせ場所に向かいました。
後ろ姿のハートもドキドキ!
素敵な作品展になりそうですね!
蓮の写真展Ⅲ
2017/5/9(火)~15(月)
自由が丘 もみの木画廊
竹川洋さん
https://www.facebook.com/hiroshi.takekawa.9
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