帽子屋目線「シェイプオブウォーター」

シェイプオブウォーターポスター
アカデミー賞候補作品だとは知っていたものの、
主人公の女性と半魚人の恋物語、位の予備知識しか持たずに
「シェイプ オブ ウォーター」を観に行きました。
映画が始まる迄あまり時間がないのにもかかわらず、どうしても食べたくなって、きれいにカットされたゆで卵がはさまったサンドイッチを買って滑り込んだ劇場。卵サンドを暗闇で食べ終わると同時にストーリが始まりました。まだゆで卵が喉を通っている感触を抱えつつ…。
目の前の大きな暗い画面から始まるのその映像美に一気に引き込まれます。
サリー・ホーキンズ演じるヒロイン、イライザの朝はゆで玉を茹でるところからスタートします。茹で時間にセットされたタイマーに合わせて動く毎朝の日課は、彼女の単調で規則正しい生活そのもの。
何よりも帽子屋目線で釘付けになったのは、イライザがまだ暗い内に出勤するバスのシーン。他にほとんど誰も乗っていないバスのシートに腰を下ろしたイライザ。曇ったガラスを手で拭い、スカーフを詰めて枕にした小さめのベレーを窓に押し当て、頭をもたれかけまどろみます。しばし現実逃避の夢でも見るのでしょうか‥。安らぎと妄想の象徴としてベレーが使われているシーンにうっとり~。
シェイプオブウォーターイライザ
そんなある日、イライザは恋のお相手と出会うのですが、最初に交わした言葉は「卵」。そして、規則正しい生活の象徴であるようなゆで卵の殻を剥くのは半魚人である恋人だった‥。
いつの間にやら私の喉につかえていた卵の感触も溶けてなくなって‥。
「シェイプ オブ ウォーター」
米アカデミー賞4冠に輝いたとのこと。
マイノリティーだとか孤独だとか成果主義だとか、難しい話はさておき、帽子屋目線からもおススメです(^ー^)
そして後からジワジワくるのだ~❗️
#シェイプ オブ ウォーター
#帽子