帽子がつむぐ物語『I’m here』の舞台は帽子⁈
2023帽子教室作品展にて公開した、帽子がつむぐ物語『I’m here』。
こまどりアニメーション(2分48秒)
ご覧頂けましたか?
少女とおサルさんが仲良くなる舞台は、実は帽子だったのですよ。気づいていただけましたか?
この帽子、実際に被れる帽子なのです!
とは言っても、コマドリアニメーション用の舞台の為、人形を固定するためにピンや釘を刺したりしても大丈夫なように、しっかりと硬い帽子である必要がありました。
そこで今回の作り方は、「布かぶせの帽子」という作り方を選びました。
「布かぶせの帽子」の作り方は、先ずバクラムなどの素材を使って立体的な形を作ります。
次にその形に合わせて立体裁断でパターンを作り、生地を縫い合わせて立体に仕上げます。
そしてその立体になった表生地を、最初に作った立体に被せて帽子に仕上げていきます。
※バクラムとは木を薄く裂いて編んだ帽子素材です。今回は私のお宝ストックのバクラムを使用しました。
(最近では職人さん不足のため、アレンジバクラム(ペーパーバクラム)が主流になっています。)
今回の帽子は、釘をさす必要があったので、薄めの生地でベースを作り、表面の生地のパッチワークは貼り合わせで作りました。内側は、実際に被っても心地良いように、丁寧に手縫い仕上げです。

そして、作品展中にずっと私が被っていた緑の山のようなもの(笑)は、同じく「布かぶせ」の方法で作ったカクテルハット。
全部チクチク手縫いで作りましたよ!!(アレンジバクラム使用)
我ながら満足なり~(^_-)-☆

今日は、『I’m here』の舞台は、実際に被ることもできる帽子だった!というお話でした(^^♪
このショートムービー『I’m here』の生い立ちとメイキングにご興味ある方は、こちらもご覧くださいね💓
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