帽子のなる木
昔、うちでシイタケを栽培していたことがあった。
椎の木の丸太に、サイコロ状にしたシイタケ菌のチップを埋め込んで、日陰の湿った場所に置いておく。すると、かわいい突起物が出てきて、それが日に日に大きくなってプックリした肉厚の傘になるのだ。同じシイタケとはいえ、傘の開き具合や厚みの微妙な違いがそれぞれの表情を作って、なんともユーモラスで面白い。収穫の後は、直ぐに網焼きしてちょっとだけ醤油とバターを垂らして頂くと、それはもう、絶品である!産地直送ならぬ裏庭直結である。
実は、今日完成した2つのハンチングを見ていて、シイタケ栽培していたことを思い出したのだ。
茶色のペーパークロスを使って創ったハンチング。ちょっと目には同じだが、被ってみると違いが分かる。
ひとつは女性用。おしゃれな彼女の希望は、頭が小さく見えて、横に広がらず頭をすっぽりと包むハンチング。手前のコロンとした帽子がそうだ。
そしてもうひとつは男性用。頭の上でちょっと潰したようにハンチングをかぶる彼は、頭に軽く載せただけに見せかけながらも、頭に吸い付くようなフィット感を求めるうるさ型だ。そんな彼には、トップが幅広タイプのハンチング。
もしも、うちの庭に「帽子のなる木」があったら?
それも、枝の付根に被る人のDNA情報の詰まったチップを入れると、その人の頭にピッタリの帽子が枝の先に実るのだ。
なんて、素晴らしいアイディアなんだろう!
でも、一体何処にあるのだろうか?「帽子のなる木」・・・。
誰か「帽子のなる木」を見かけたら、私に教えて下さいね(^^)
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